霧の木曜日

コケシの1人ゴトhttp://rinnnedou.cart.fc2.com/鉱物と変態的日常のゴミ箱と化す予定 https://gagagaruisu.thebase.in

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知らない人

 

私はよく、男の人を見る

どうしてだろう

そう思っていても、気が付いたお気には

その目線の先には、男の人がいる

その人間の系統を、考えた時があるが

その体系や年齢

そんなものは、あまりにもバラバラであり

一時期、男と女の境界線ならどうだろうかと

そういう写真を目の前に、写して

考えたこともあるが、潜在意識なのか

性別が男に近ければ近いほど

その視線は、そちらに向かうような気がした

 

私の半径一キロ以内にある

学校に向かうために

私の足は、仕方がないことに、自転車述べダルをこぐことを、学校が許可せず

仕方がなく歩いていく毎日を送っている

道すがらいろいろな人間とである

何時も下を向いているサラリーマン

誰かと話していない姿を見たことがない肉屋のおっさん

いつも変わらずつるんでいる、同じ学校の生徒

そんな中に、腰ほどまで髪を伸ばした生徒が歩いている

名前を、田中花子と言うが

その名前を呼ぶ人間を私は見たことがない

彼女なのか、彼なのかさえ分からない

一応の性別を調べる手段は、いくらでもあるのだろうが

彼女は、転向初日から保健室通学をしており

風のうわさでは、テストはいつも満点に近いものを取っていると言うし

保健室通学のくせに、隣町のヤンキー高の生徒と喧嘩に勝てるほど強いとも聞いたが

そんな証拠を見たわけでもない私は、先生なんかが、いじめられないように流しているのではないかと、疑ってもいる

彼女は、珍しく、生徒が多い時間に歩いていた

ふつうこの時間に彼女はおらず

一時間目が、始まるまじかに、車か徒歩で、裏口から入る姿をよく目にした

私は、前に歩いている彼女の

その歩幅から服装を、めったに見ることができないため、じろじろと怪しげに見ていたが

彼女の服装なり行動に、明らかに変わったものを見ることはできず

腰辺りまである長い髪がわずかに歩くたびに揺れている

私は、飽きもせず

そんな姿を追っているうちに、学校の校門をくぐることになった

 

授業は、いつものように、行われた

私はそんな中を、一人、ノートを取りながら考え事をしていた

どうして彼女は、保健室にいるのだろうか

私は、いつも一人であるが

彼女もいつも一人である

もしかしたら、何か共通点があるかもしれない

しかし、私は、わざわざ彼女に話しかける理由を見いだせずにいる

病気にかかっていると聞いたことはない

誰かと喋っているところを聞いたことがない

家族構成 転校してきた理由 好み

その他、色々なものが、抹消されたように、出てこない

何度か、保健室に、入ってみようかとも

考えたが

やはり、彼女と接触する意味を見いだせなかった

友達は不要だ

必要ない

彼女の苦しみに興味がある

そんなことはない

なぜなら、面白いことに何ら興味が見いだせないからだ

それじゃあ、私はなぜ、保健室の前まで行ったり

たまに同じ時間帯に登校する彼女の後ろを、付けたり

彼女に意味を私は、どこに見出しているのか

そんな、自分の心を不可思議に思い

興味を見出そう押している

そんな考えをまとめていると

一時間目が、チャイムにより終了を告げた

 

どこにもよらず

私は直行で帰宅を始めた

ただ、その行き先は、さびれたレストランと言うかカフェであり

あまり学生が寄り付くことはない

なぜなら、値段が、高くもなく安くもなく

ただ、ただ不味いコーヒーを出す

これなら、インスタントの方が、二倍ほどましだというのが、最終評価であるが

その味はここ三年、変わることはない

一度、作っているところを、見ようと覗いてみたが

真っ青なコーヒー豆を、炒っているようなことはなく

ごく普通の黒いコーヒー豆を、喫茶店に一人はいそうなマスターが、ごく普通に、つまらなそうに、入れていた

私はそんな、変人のような相手にあまりかかわりを持たがらない

そんな人の少ないカフェに、どうしているかと言えば

それは、人がいないこともあるが

この通りは、必ず、山田さんが通るのだ

それと、同時進行で、私は、山田花子日記を、付けている

それは、毎日目撃した山田花子に対する

日記であり

週二で通うこの喫茶店で目撃した彼女の三年分の記録は

いよいよ三冊目に入り

初期の荒い文字は

いつの間にか、細かく

そして同じことばかりを書き連ねている

今日の彼女の考察もいつも通り同じであった

その黒い長い髪は、わずかに湿り気があり

胸元のリボンも、今朝方よりも、幾分よれている

しかし、その表情は、いつも通りであり

そのわずかな差は、私ぐらいか、もしかしたら、数人の人間が知っているのかもしれないが、それ以上の、場所に踏み込むつもりはなかった

なぜなら、さして興味がないのだ

彼女が、男なのか、女なのかは、わからない

それでも、その中性的な目鼻は、遠くからだろうが、近くだろうが

判断に困る

声も、聞いたことがなく判断ができない

高校生なので、ヒゲの類が、生えてくるはずだが

そのあとを三年間確認できないまたその

またそ

姿を目で追ってしまっている

私は、コーヒーを最後に一杯、口の中に入れて飲み干すと

三百六十円を、カウンターにおいて、外に出る

遠くで彼女の後ろ髪が揺れた

私の目線は・・・