2020-01-01から1年間の記事一覧
くらいくさやのなかくらいくさやのなかみにねむり 暗いくさやの中身に眠れ 学校帰りの機雷暗さは いつも通りに溶けては通る
雌鶏の恐ろしさを[ 卵焼きを焼きながら思う 四肢流れの恐怖を 私の叔父はまだ知らない バッテリーのよくようは恐ろしく無口で 静かな泉に未だに落下した
さ[ 鯖のような夜の中 静寂に溺れた鰯の群れに ゆっくりと溺れる あなたを見た
死んでなんていません 私はそう叫ぶのですが 目にナイフを出ししれした 立っている猫たちが 口からちらつかせた 人間たちを、口の中から出しますと 私の太い動脈を輪ゴムのように 体中からほじくりだして 輪ゴムかのようにビヨォーンとぶにょにょほんと 伸ば…
緩いような空を流れた 忘れられた砂時計の進行を エプロンを付けた主婦たちが遮り 血のエンジンで吹かされた ジーゼル電車から 血を流したミイラ達が乗り降りを繰り返す 駄菓子屋で、死んだミイラがテュッパを、しゃぶり 伽藍洞の子供は、一人また一人と消え…
あなたの屍を、ミルフィーユにして お出ししますが、如何でしょう 黒と白を基調にした、メイド服をした女が その長い髪のせいで、前だか後ろだかよくわからない顔を こっちに向けて、そう言う メイドだと思われる女の手には、 純白を思わせる美しいまでに、…