霧の木曜日

コケシの1人ゴトhttp://rinnnedou.cart.fc2.com/鉱物と変態的日常のゴミ箱と化す予定 https://gagagaruisu.thebase.in

druytouhil

「めール」

兄の死をきっかけに

私は山にこもることにした

標高30メートルの

そのやまは、道々に

地蔵の首が横たわり

少しでも道をはずれるものなら

腐った刃が

靴を貫通して

肉を断ち切ることは請け合いであった

そのやまの山頂には

首のない地蔵さんが十体ほど安置されており

赤ら顔の女将さんがやっている宿坊が

そのとなりにたてられている

私はそこで、現金ジュース三十本を

お供えすると

服を脱ぎ

刃渡り二十センチ以下の

よくぎらめく刃の柄を持つと

腕の皮をはぐようにきり

修行を開始するのであった

 

 

私はもう死んでいる

最近夢なのか現実なのか

脳内にそんな声が響いてくる

まるで、くぐもった

池の中ででもしゃべるように

電波の悪いBGMのように

不思議なことに、その言葉は、朝起きても

しっかりと記憶しており

夢なのかぼーと、寝る前のうたた寝なのか

私は、毎日そんな声を聞いている

私はもうしんでいると

 

ある日私が目を覚ますと

枕元が、涙でも流したように

ぐっしょりと濡れていた

悲しいことに

その次の日

私の愛猫「タロウ」が、交通事故で、しんでしまう

私はある朝目を覚ますと

枕元がぐっしょり濡れていた

私は、不思議と 天井を見上げたが

シミ一つ無いくすんだクリーム色が目にはいるだけであった

次の日私の友達の「あっこちゃん」が、心臓発作でなくなった

私は明くる日 目を覚ますと枕元がぐっしょり濡れているのに気が付いた

前に何かいやなことがあった気がするが

枕元の花瓶でも布団にこぼれて、おこられるとでも思ったのだろうか

そう言えば、日記がなぜか破られている

次の日、私の母が亡くなった

 

夕べ飲み過ぎたので

金魚鉢の水が減ってしまった

私は、朝食に、鮭の切り身を十枚ほど食べた後

仕事場の横の空き地に一人立っていた

どうやら昨日の鮭がまだ腹の中で泳いでいるらしく

後追いに遣った出目金が困惑しつつ追いかけているようであった

今日はよく晴れた金星まわる日曜日である

隣の住宅地の奥さんが干す布団がいやに黄ばんでいた

 

目印に書いたチョークを消す怪人が現れるという

私は、迷ったら二度とでてこれない

路地裏で

特別製のシンナー混じりの「ペンキ三号ちよく」を

道に書きながらトタンの壁を覆うように、木の生け垣が張り巡らされた路地裏の一角にいた

後ろには誰もいないが

脳内では、今朝方の会話が思い起こされた

「結婚しよう」

それは、今朝の朝の連続ドラマで

急にSFチックになった展開で路地裏のどら猫がネズミに言ったせりふであった

そんな朝をえて

僕は、歯磨きをしながら学校に向かう前に

ふと目玉焼きを焼くのを忘れていたことに気が付いて

学校の小学校の扉を開いて

確か花子ちゃんに

僕は道に白いチョークでも字を書いていた

 

兄の死をきっかけに

私は山にこもることにした

標高30メートルの

そのやまは、道々に

地蔵の首が横たわり

少しでも道をはずれるものなら

腐った刃が

靴を貫通して

肉を断ち切ることは請け合いであった

そのやまの山頂には

首のない地蔵さんが十体ほど安置されており

赤ら顔の女将さんがやっている宿坊が

そのとなりにたてられている

私はそこで、現金ジュース三十本を

お供えすると

服を脱ぎ

刃渡り二十センチ以下の

よくぎらめく刃の柄を持つと

腕の皮をはぐようにきり

修行を開始するのであった

 

 

私はもう死んでいる

最近夢なのか現実なのか

脳内にそんな声が響いてくる

まるで、くぐもった

池の中ででもしゃべるように

電波の悪いBGMのように

不思議なことに、その言葉は、朝起きても

しっかりと記憶しており

夢なのかぼーと、寝る前のうたた寝なのか

私は、毎日そんな声を聞いている

私はもうしんでいると

 

ある日私が目を覚ますと

枕元が、涙でも流したように

ぐっしょりと濡れていた

悲しいことに

その次の日

私の愛猫「タロウ」が、交通事故で、しんでしまう

私はある朝目を覚ますと

枕元がぐっしょり濡れていた

私は、不思議と 天井を見上げたが

シミ一つ無いくすんだクリーム色が目にはいるだけであった

次の日私の友達の「あっこちゃん」が、心臓発作でなくなった

私は明くる日 目を覚ますと枕元がぐっしょり濡れているのに気が付いた

前に何かいやなことがあった気がするが

枕元の花瓶でも布団にこぼれて、おこられるとでも思ったのだろうか

そう言えば、日記がなぜか破られている

次の日、私の母が亡くなった

 

夕べ飲み過ぎたので

金魚鉢の水が減ってしまった

私は、朝食に、鮭の切り身を十枚ほど食べた後

仕事場の横の空き地に一人立っていた

どうやら昨日の鮭がまだ腹の中で泳いでいるらしく

後追いに遣った出目金が困惑しつつ追いかけているようであった

今日はよく晴れた金星まわる日曜日である

隣の住宅地の奥さんが干す布団がいやに黄ばんでいた

 

目印に書いたチョークを消す怪人が現れるという

私は、迷ったら二度とでてこれない

路地裏で

特別製のシンナー混じりの「ペンキ三号ちよく」を

道に書きながらトタンの壁を覆うように、木の生け垣が張り巡らされた路地裏の一角にいた

後ろには誰もいないが

脳内では、今朝方の会話が思い起こされた

「結婚しよう」

それは、今朝の朝の連続ドラマで

急にSFチックになった展開で路地裏のどら猫がネズミに言ったせりふであった

そんな朝をえて

僕は、歯磨きをしながら学校に向かう前に

ふと目玉焼きを焼くのを忘れていたことに気が付いて

学校の小学校の扉を開いて

確か花子ちゃんに

僕は道に白いチョークでも字を書いていた