2018-08-27 赤 怪談話 ホラー 夜中に、誰とも知れず足跡が聞こえ 私は、ゆっくりと顔を起こすと 月明かりに照らされるように 小さく赤いものが 机の上を転がっていた それは、机のふちまで転がり すとんとそこから転げ落ちた しかし、いくら目を凝らしてもあの赤いものは見つからず 今になって思い出してみれば どうもあれは、小さな顔のようであった気がするが どうなのだろうか