霧の木曜日

コケシの1人ゴトhttp://rinnnedou.cart.fc2.com/鉱物と変態的日常のゴミ箱と化す予定 https://gagagaruisu.thebase.in

まじゅりし

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死んでなんていません

私はそう叫ぶのですが

目にナイフを出ししれした

立っている猫たちが

口からちらつかせた

人間たちを、口の中から出しますと

私の太い動脈を輪ゴムのように

体中からほじくりだして

輪ゴムかのようにビヨォーンとぶにょにょほんと

伸ばしたりしますが

私は、依然まだまだ死んでなんていません

流れる

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緩いような空を流れた

忘れられた砂時計の進行を

エプロンを付けた主婦たちが遮り

血のエンジンで吹かされた

ジーゼル電車から

血を流したミイラ達が乗り降りを繰り返す

駄菓子屋で、死んだミイラがテュッパを、しゃぶり

伽藍洞の子供は、一人また一人と消えていく

ああゆるゆると星は舞う

はあるるるると消えていく

gagaga

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あなたの屍を、ミルフィーユにして

お出ししますが、如何でしょう

黒と白を基調にした、メイド服をした女が

その長い髪のせいで、前だか後ろだかよくわからない顔を

こっちに向けて、そう言う

メイドだと思われる女の手には、

純白を思わせる美しいまでに、鋼色にか輝いたナイフが、握られている

ーすいません、何を言っているのかー

目の前にいたメイドが、徐々に近づいている

事に、戦々恐々し、涙のような汗が横っ面を、流れ時

私の喉元には