2019-11-27 ななし 夜も深くなった時刻 我々地下掘り隊は 深夜の一時方向に固い花こう岩を掘っていたのだが どうしても、私はそのことが危険なような気がして 皆の振るうつるはし型小型爆弾棒を、手で制して留める 辺りは地下なので、無音に近いのであるが 何処か、大きな、それもある一定の音によって 伝わる揺れが、鼓膜をこだます 誰かが言う 「心音だ」 我々はついに見つけたのだ 化石の鯨を